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プロ野球チップス
7月18日 長野県長野市にて『信濃グランセローズ 対 ソフトバンク3軍』の試合があったので見に行く。
私の住む山梨県からすると長野県は隣県なので「すぐ近くじゃん!」と思われるかもしれないが、遠い。遠いんです。私の家から今回の野球場までは200キロ弱ある。長野県というのはタテにものすごく長い。長野市は遠い。長野市はもう新潟県の手前だ。遠すぎる。
じゃあなんでそんな遠いところまでソフトバンクの試合を見に行くのかという話なんですけどね。
6月24日の試合でオリックスの投手・マチャド選手がソフトバンクの石塚選手に対して顔面にデッドボールを当ててしまったということがありました。私がプロ野球を見るようになってから初めて見た大きな事故で、いまでも鮮明に記憶に残っています。幸い石塚選手のケガは命にかかわるようなものではありませんでしたが、下顎を骨折した石塚選手は実戦から離脱し治療に専念していました。事故があった日から私はけっこうな頻度で石塚選手の名前を検索しては彼のケガの経過を追っていたのですが(この一件は私にとってそれぐらいショッキングな事故でした)、石塚選手は本当に信じられないペースであっというまに回復し事故から1ヵ月も経たないうちに実戦に復帰するというニュースが出ました。すご。プロ野球選手ってすごすぎますね。その復帰戦となるソフトバンク3軍の試合が18日に長野県で行われることを知りました。長野県! 近くじゃん(近くではない)。これは、オリックスを追う者として石塚選手の復帰を見届けたい。そういうことで行ってまいりました。

すみません、こっから先は例のごとく箇条書きでいきます。ひとまとめに流れのある文章を書こうとするとものすごい時間がかかるから。

・会場は長野県営野球場。年季の入ったレトロな野球場ではありましたが、天候にも恵まれ気持ちよく観戦できました。
・大きなスタジアムやドームと違って、こういう球場はとにかく選手と観客席が近い。ものすごく近い。3塁側(ソフトバンク側)ベンチに座ってたんですが、ファールボールが飛んできたらマジでふつうに当たる距離で、ずっとちょっとビビってました。のんきに下向いてスマホいじってたらいきなり頭にボールがスコーンと当たってもなんら不思議ではない。実際スピード感のあるファールは観客席にボコボコ飛んできていた。あと野球場があまりプロの打球を想定するつくりになっておらず、かなりの数の場外ファールが右に左に飛び乱れており、自分の車にボールが当たってないかかなりヒヤヒヤしました。そういう意味で、いままでの野球観戦よりもかなり緊張感が伴っていたと思います。

・選手が近い! すぐそこ! ほんとに、1メートル2メートルの距離に選手がいます。すごすぎ。これは1軍の試合ではありえない光景。「うおー」って思いますね。ファームの試合ってたのしいな。この日も『こういうファームの試合を追ってる濃いめのファン』みたいな人がまわりに複数いたんですが、たしかにこっちをメインに追う人の気持ちもわかるかも。1軍の試合とは違う感動がある。
・野球選手って近くで見ると信じられない体格してる。

・選手のなかには観客席の子供たちとコミュニケーションをとってくれる人もいて、こういう景色も1軍の試合じゃなかなか見られないよな~と思いました。こちらはソフトバンク125 大友選手。サインもあげていたし、長めに会話もしてくれていた。
・対戦相手のグランセローズ信濃にはバンド付きの応援団が来ていましたが、ソフトバンク側は立地の面からもそういう一団は来ておらず、たったひとりの応援団長がすべての応援を行っていました。話してみると栃木から来ていたらしい。気のいい人だった。↑の動画を見てもらうとわかるのだが、ぜんぶこの人がひとりで応援している。すごすぎ。グラウンドにいるソフトバンク3軍監督の大越監督から「おう応援団長! よう声出とるわ!」とフェンス越しにポカリをもらっていた。

・子供たちは折れたバットももらっていた。バット! すご! めっちゃいいじゃん。めっちゃいいじゃんなので子供たちにお願いして写真を撮らせてもらった。ありがとう。

・ソフトバンク168 佐藤航太 選手のバット。すげ~ プロのバットじゃん!

・男の子が選手にバットをもらうと、どこからともなくソフトバンクおじさんたちが集まってくる。
・この日客席にいた子供たちは長野のふつうの地元の野球少年でたぶんどの球団のファンということでもなかったみたいだが、バットの写真を撮らせてもらったお礼にとソフトバンクおじさんから子供用のソフトバンクユニフォームを贈呈されて、いつのまにかそれを着てソフトバンクを応援していた。なんでソフトバンクのファンは配るための子供用のユニフォームを常備してるんだよ。子供たちは最終的にソフトバンクの選手のバットを持ってソフトバンクのユニフォームを着てチャリで帰っていった。たぶん家でおかあさんもびっくりしたことだろう。ニューヨークヤンキースの帽子をかぶって出ていった息子が3時間ほどで真っ鷹に染まって帰ってきたんだから。こうしてソフトバンクは全国にファンの勢力を伸ばしている。おそろしい。

・ソフトバンクおじさんのことはどうでもよかった。石塚選手でした。石塚選手! ニュースの通り試合に出てました! 復帰おめでとうございます! 2番ファーストでのスタメン出場。3打席2安打1四球と、全打席出塁で大活躍でした。まだ顎に小さいあざのようなものも見えますが(本当に選手が近いので見える)、プレーにおいてはケガの影響をまったく感じさせない迫力でした。あらためて、下顎の骨折から1ヵ月足らずでここまでの状態にもってこれる石塚選手の回復力はすごすぎる。また1軍に復帰する日も遠くないことでしょう。
・さすがにオリックスファンは私以外にはいないようだった。それはそう。今日だけは中川圭太選手のキーホルダーはリュックの内側に隠し、応援団長のリードを聞きながら見様見真似でソフトバンクの応援をして観戦した。7回表には『いざゆけ若貴軍団』も歌った。

・試合はソフトバンク勝利です。おめでとうございます。
・グランセローズ側も常に観客席から熱のこもった応援があり、地域に密着した独立リーグだからこそのチームとファンの距離感は、NPBチームを応援するのとはまた違った魅力があるんだろうなと感じました。特に甲信越は本拠地のNPBチームがないこともあり野球を現地で観戦するという文化があまりないような気がするのですが(山梨育ちの自分も野球観戦をしたことがなかった)、こうして地元に独立リーグのチームがあり、今日のようにソフトバンクのようなチームと対戦する機会があることで、ここに住む子供たちにもしっかり野球のおもしろさが伝わっていっているのかなと思います。
以上