TOEIC王への道 | ― |
資格をとるやつ | ― |
プロ野球チップス | ― |
キョンを許さない | ― |
鳥 | ― |
はじめてスーパー | ― |
きょうの一輪挿し | ― |
自由記入欄 | 〇 |
自由記入欄
おとといの日記でちらっと出たこちらの写真、おわかりだろうか。
とてもおいしそうなのである。
こちら甲州市にあります『信玄』の信玄うどん定食(980円)です。
この定食、乱暴なまでにうまい。脂質と糖のリーサルウェポン。ニンニクやスパイスでジャンクに脳をカツーンと打つのではなく、脂質と糖が、強豪校のスクラムのように、圧倒的かつ静かなパワーをもってじりじりと快楽のベクトルへ脳みそを押し込んでくる。そういうおそろしさがある。
まず右手の信玄うどん。かったいかったいコシで知られるいわゆる吉田のうどんです。吉田のうどんでしか味わえない、ばいんばいんの弾力。それにからまる、濃いめですこし甘めのつゆ。まだカリカリした部分ののこるたまねぎと野菜の天ぷら。シャキシャキのきゃべつ。甘辛く煮た馬肉。さ、さ、さいこ~~~! キマっちゃう~~~!! これは吉田のうどんのいちばん贅沢なやつ。たまんない。
そんで左手の馬もつ丼!! これがまたすごい。やわらかく煮た馬もつがごはんにオン。これだけで1升くえる。これをひとくちふたくち進めたあと、うどんのつゆをツーっとするともうこいつは楽園(パラディソ)。そこで小鉢のコシアブラのおひたしなんかつまむと、この軽い苦みがすっと空気に乗ってからだを涼やかな気持ちにする。そんでうどんをもうひとくち。はじめましてのようにうまい。俺だけ無限ループでレベルアップな件。
吉田のうどんはもちろん富士吉田や富士河口湖町が本場なのでそっちに数多くおいしいお店があるのだが、甲州市のこの『信玄』もすごい。今回が2回目だけど、あらためてすごい。吉田のうどんは近いうちに大マジのブームが来るんじゃないかと思う。山梨きたらほうとう食ってないでうどんを食べたほうがいい。
吉田のうどん屋さんは雰囲気もいいんだよな。気兼ねなく小さい子供を連れてきていい、という風土がある。いまどき、こんなに小学生や未就学児がのびのびできる外食先はそうそうない。騒いでもいいしゆっくり食べてもいい。お父さんお母さんも周囲に緊張しなくていい。みんな行きつけがあって、行けばだれかしら近所の知り合いがいる。現代でもそういう情緒が保たれている数少ない場所。ほんとに、吉田のうどん屋さんは総合体験としておすすめです。山梨にきたら行ってください。