230205 炒った！チャーハン倶楽部！

　

ハッピーサマーウェディング

① オイル交換しなくちゃね
② 「クセがつよくて最高」ってなんだよ バカ！
③ 『ハイパーインフレーション』おもしろすぎる
④ ひとりの日曜

　

① オイル交換しなくちゃね

車のオイル交換をしなくちゃいけないのよね～　オイルって、エンジンオイルね。エンジンオイルってなに？ ガソリンのこと？ って、思うよね。そうだよね。ちがうよ。おバカ。そんなきみに良いことを教えてあげよう。軽自動車に軽油を入れてはいけないよ。

車関係の用事って非常に億劫。オックウザ。これ、もっとみんなでかい声だしたほうがいい。車の各種メンテナンスのダルさはもっと浸透すべきであり、浸透さえすればもっとインターネットで共感ウケする。しかしウケない。「？」じゃねンだわ。わかんなくてもウケとけ。以前noteにも書いたが、確定申告ユーモアがウケるのであれば車のメンテナンスユーモアも同様にウケないと不平等。同じぐらいダルいのだから車のメンテナンスのダルさにもウケのポテンシャルはある。それなのに、確定申告ばっかりもてはやしてさ。ちぇ～

だってみんな、車のメンテナンスのダルさも、確定申告のダルさも、そんなにちゃんとわかってなくない？ 知らんでしょ。いや、ごめん、語気強くなっちゃった。ワリ。いや、知らんのはいいのよ。知らんのはまったく問題ない。でもさ、どっちも知らんのに、確定申告のユーモアばっかり持ち上げて、車のメンテナンスユーモアのことは、花の咲いてない時期のキンモクセイぐらい興味ないわけじゃない。それは差別よ。ユーモアギャップよ。あたしそういうのよくないと思うなぁ！

だって確定申告だってぜんぜん身近じゃないでしょ。社会人であっても確定申告をする人というのはそんなに多くない。きっと3割もいないだろう。会社員であればきっと住宅ローンを組んだ年か、大きい手術でもして医療控除を申請する年ぐらいしか確定申告のご厄介にはならない。学生ならなおのこと縁遠いものであろう。確定申告なんてちっとも興味ないでしょ。車のメンテナンスぐらい興味ないと思うよ。それがふつうだよ。確定申告をやってなくて、車も運転しないひとたちにとってのふつうだよ。どっちもゼロであるべき。どっちもゼロであるべきなのに！ もてはやしてるよなあ！ 確定申告ばっかりよお！

思うに、思うにですよ、確定申告ユーモアがウケるのはその発信元がインフルエンサーであることが多いからだと思うんですよ。漫画家、ユーチューバー、作家、ウェブライター。インターネット上で影響力を持つ者たち。みんな確定申告の時期は確定申告のユーモアがウケるからと、むやみに「たいへんだ～！」と言っているんじゃないですか！？ クリスマスに4℃の話題を出すような軽い感覚でさあ！ なあ！！ たいへんたいへん言いやがって。本当にたいへんなのか！？ ええん！？ 本当にたいへんな人もいるだろう。それはマジ。でも確定申告、みんながみんな本当にそんなにたいへんではないことは、みなさんも心の隅に置いてください。いまは簡易なものであれば税務署に行く必要もなく、マイナンバーの普及によって以前よりも格段に確定申告はラクになりました。見抜くちから。いまの時代に必要なのは、見抜くちからなのです。その人の一年の活動を鑑みて、本当に支出と収入の管理、経費の管理が大変であるか見抜くこと。この人はきっと確定申告たいへんじゃないのに、例年2月1日から3月15日にかけて大変そうに騒いでいると、いいねがもらえるからという邪な気持ちで「確定申告」というワードを出していると、見抜くちから。それを身につけていただきたい。おねがいしますね。

なにが言いたいんだっけ。俺もべつに車のメンテナンスユーモアを発信しているわけでもないのに。ただただ行きたくなさすぎる。カーショップに行きたくなさすぎる。時間もかかるし、金もけっこうかかる。だからほんとうにイヤ。そのほんとうにイヤという気持ち、その気持ちが俺の心をさざなみだて、結果として確定申告をやり玉に挙げ、文句を言っているだけ。殴れれば誰でもいいのだ。確定申告が手近にあっただけ。俺も確定申告はするが、カーショップに行くほうが断然にダルい。

　

② 「クセがつよくて最高」ってなんだよ バカ！

ひどい。YUKIの『Oh! ベンガル・ガール』について、前回の日記で「クセがつよくて最高」とか表現していたのを自分で読んで、あまりにひどいぞ、こりゃあ。二度とウェブライターを自称するなよ。あなたはもう違います。前回の日記をもって、剥奪です。さようなら。

このままではあまりひどいので、もうすこし書きます。なにを良いと感じたのかを。

自分は歌っていう表現について、特に詞に惹かれるので主に詞について話しますが（曲はむずかしい）、YUKIはフレーズ単位の力強さが魅力だと思うんですよ。作詞のなかでも、歌いだしから終わりまでを一本の作品にすることに長けている人もいれば、感情を言葉に映すことが得意な人もいるし、抽象的なものごとを写実的な単語に落とし込むのがうまい人もいるし、語法や文法のルールを破ることで効果的にニュアンスを伝えることができる人なんかもいて、いろんなすごい人がいますが、YUKIは短文にパワーを込めて殴るのがうまい。

『Oh! ベンガル・ガール』は「俺が君だけの運命さ」というフレーズでサビに入るんですけど、これが好き。これが好きだねえ。よくある表現では「君だけが俺の運命さ」になるところですよね。私にはあなたしかいません、という宣言。それが、俺と君が逆になって、あなたには私しかいません、という傲慢な表現になる。これが素敵よ。

当然、あなたには私しかいない、わけがないんですよ。この世界の誰がこのフレーズを発しようとも、『私』よりも魅力的な人はいくらでもいて、私よりお金を持っている人も左に同じ、私より優しい人も左に同じ。もし『私』が世界でいちばん魅力的な人間であったのならばどんなにすらすらと「あなたには私しかいない」と唱えられるだろうか。でもそうじゃない。そうじゃない『私』が「あなたには私しかいない」と口にすることがどれほどおそろしいか。『私』なんかがそんなにすばらしいものではないなんてことは『私』がいちばんわかっていて、それでなお「あなたには私しかいない」と力強く宣言するところに気高さがある。それが「俺が君だけの運命さ」というフレーズの美しさ。

いまは特に『無責任さ』というものへのバックラッシュがつよすぎる時代だと思うんですよね。だから言い切ることができない。責任がとれないと考えてしまう。決断には責任が伴う。自分で決めたくない。相手に決めさせたい。結局『責任』なんてどこまでいっても建前の域を出ないものなのに、それを保証されないとこわくてしょうがない。そんな時代にあって「俺が君だけの運命さ」というまっすぐな嘘は、ごちゃごちゃした不安を吹き飛ばし、どこまでも美しく響く。

　

③ 『ハイパーインフレーション』おもしろすぎる

みんな『ハイパーインフレーション』読んでる？ 読んでないよね？ 知ってるぞ。おまえが読んでいないこと。「タイトルは見たことあるな」「ジャンププラスでサムネイルは見たことあるな」「本屋で表紙は見たことあるな」。「でもなんかちょっと… なんていうか… 雰囲気ちょっと苦手そうかも…」。『ハイパーインフレーション』はおまえにとってそういうマンガだろう。对吧？（DuiBa?）（アニメ版『ピンポン』で辻堂学園に潜入したスマイルに対しチャイナが「わざと負けるような打ち方を続けるとクセになるぞ」って言って、それを日本語に訳そうとするコーチに対して「訳さなくていい あのメガネには俺の言っていることがわかる だろ？」の「だろ？」のところじゃん！ かっけ～！）

いやいやいや、私もようやく読みましてね。実はちょっと前に4話ぐらいまで読んで「これおもしろいか…？」と思ってそこでやめちゃったんですけど、なんかまた最近「すげえすげえ！」という感想を見聞きするので再開しました。それがおととい。一気に最新話まで追い付いた。船乗ってからおもしろすぎる。おもしろいし、単純におもしろいだけじゃなくて、このマンガは魅力的すぎる。おもしれ～！っていうよりは 好き～！ってなるね。輝いている。

俺がいくら拙い言葉を弄しても『ハイパーインフレーション』のおもしろさをあなたに伝えることはできないと思うので、ただ読んでくれとしか言えない。ふたりだけの星座をつくろう。あと3話で完結。走れ走れ走れ！

　

④ ひとりの日曜

おい！ ひとりの日曜だな～あ！？ 最高！ んびっい～～！！

彼女から「日曜は友達と出かけてきますン」という宣告を受け、「そうですか（あっひょあっひょあっひょ！）」と返答した私。ひとりの日曜じゃ～～～ん！？ ひゃ～～～～！！ 猫駆除だぜ～ 猫駆除だぜ～ うつぶせ！ （俺はお見舞い行くよ）ってな～もんですわ。なにしよう日曜！ ワンデーパスポート！ 午前中に車屋行ってもぜんぜん時間余るな、ひさしぶりにジム行きたいわ平日行けないし、ラーメンとか食べに行っちゃおうかなあ！ なんでもできるぞ！ ねえ！ ドヴォヴォ めきゃきゃきゃ　炒った！ チャーハン倶楽部！

まあ、そうだろうな、というところなんですけど、んなんもしてないね。朝から2時間ぐらいSlay the Spireやっちゃったし、あとは今週の『うる星やつら』見て、日記書き始めて、いまですわ。車屋にもジムにもラーメン屋にも行っていない。そうなるわな～

どうしてこうなっちゃうのかしら。まあ、仕方ないわね。人とはそういうふうに設計されているのだから。神門（ごうど）っていうラッパーがいて、神門の曲のなかにこんな、奥さんが出かける日はテンション上がるぜ！ スーパーでパック寿司買ってウキウキだぜ！ いざ食べようってときに奥さんが予定より早く帰ってきて「いまかよ！？ 勘弁してよ！！」 みたいなやつがあるんですけど、あまりにも人間的すぎて本当にすごい。神門、あんまりラップを聴くわけじゃないけど、神門はカッコいいからたまに聴く。本当にたまにだけど。

人が家にいたらなかなか2時間ひとりでゲームできないし、ラムちゃん見て「かわいいっちゃねぇ…」って言えないし、こうして日記も書いてられないし、そういう意味では大満喫はしているのですけども。きのう『ハイパーインフレーション』すげえコソコソ読んだからな。日常のなかのひとりになれる瞬間瞬間で読んだ。ふたりの休みの曜日が合致するようになってしまってからひとりで没頭するような作業はなかなかむずかしい。これが生活か～ なるほどね～

でも今日は3時間かけて日記を書くことができてよかった。とても得難い贅沢だ。いまこれからの、今日の夜を最高にする算段を立てているが、結局スマホをいじって終わるだろうという気もする。でもジムは行くぞ。ジムは行く！！ オラ！ オラ！ オラァ！！！！